今、近い将来の家計が不安でないと答えられる人がどれだけいるでしょうか?

自粛生活をする中で気づいた重要なこと。
答えは当面のお金、近未来の資金繰りという不安にどう向き合い、対処するかでした。

これをお金の視点から、私が行ったことも含めてお話ししたいと思います。
(長文ですが読んで頂けましたら幸いです)

こうした場でお金のことを語るのはとても勇気がいることで、非常にデリケートな問題です。
しかし私はいつも、お家を建てる人たちが人生全部をかけて何千万円というお金を借りることに対して、サポートがどれだけ重要かを知っています。

お金のことを誰も教えてくれないなら、難しい内容だとは思いましたが、誰でもできることから伝えたいと思った次第です。
もちろん、私はトレーダーでも何でもありませんが、住宅業界に入る前、新卒で入社したのは証券会社でした。
ですので、少しだけ若い時から経済を取り巻く株式についてや、投資について勉強する機会が多かったただけのことです。  

将来のお金について、皆さん誰しも不安です。

まずは経済についてからと、その後、具体的に私が実践したことを順序立ててお話しします。

衣.食.住という人間の生活の基盤となる三代柱を支える住の仕事をしている私だからこそお伝えしたいメッセージを綴ります。

はじめに、私は住まいコンサルタントである傍ら、1人の主婦であります。
家族の健康を守る食事のみならず、家計を守る主婦として、お金がないと、仕事がないと、もちろん生活に困ります。
お金が不安、というワード、この縛られた思考の中に私もいました。

結論をいうと、これがダメでした。

危機意識という自分の縛られた固定観念の中で、勝手に1人で震え慄いていたのだと思います。
危機意識は人間誰もが備わっていますが、長い長い歴史から人間は学び、成長して現在があることにも気づきました。

飢饉が起きても、
大きな天災があっても、
戦争が起きても、
国も地球も、人々の繋がりで乗り越えてきました。

不安の中にあると、豊かな時代の素晴らしい記憶と体験だけが思い出され、手の中から宝物がスルリと抜けて無くなることだけに意識が集中します。
奪い取られる、という感覚です。

無くなる恐怖だけにスポットを当てるようになるのです。

でも思い返してみると、辛い時期は誰にも平等に訪れていたはずです。
使い時期を思い返してみてください。

親だったり、
友人だったり、
地域だったり、

人生の辛い時期にいつも誰かに支えられながら今の自分が凸凹を乗り越えてきた、という記憶を忘れがちになっていませんか?
まず、皆さんに不安感を取り除く方法、

『視野を広く持ち、そしてやってみよう』

からお話します。

子供たちが学校へ行けない、
また臨時休校が引き延ばされてしまいそうな中にあって、大変な弊害をたくさんの皆さんが受けられていると思います。

それはお子さん達の人生にとって残念な出来事であることに違いはありません。

ただ、この状況を誰かのせいにするだけではなく、自分自身に置き換えて個人単位で考えた時、何をどう行動し対処できるかを考えることが私たち大人にとって非常に重要だと、改めて考えました。

連日の新型コロナで世界中が揺れに揺れています。
世界の一人一人が見えないものと闘っている。
これは目に見えないものだからこそ余計に人々の不安をかりたて、私たちを通常よりも冷静でいられなくさせたり、人生に不安を感じたり、終わりが見えないという戦いも相まって、誰もが未来は暗黒だと感じてしまうのだと思います。

家族が感染しないだろうか、
万が一のことは起きないだろうか、
仕事にも行けない、
収入が減っている、どうしよう、
あるいは会社が倒産したら、
ローンが払えなくなったら、
私たちは生きていけるのか、
挙げればきりがないほど膨大な不安が毎日毎日全ての場所に蔓延しています。

こんな不安感の中にあって、ウィルスを上回るほど、人々に大きな打撃を与えているのが経済への打撃です。
ウィルスも脅威なのは変わりはないのですが、今この危機の中にあって、現時点や近い将来的の家計が不安でないと答える人がいるでしょうか?

私だけは大丈夫、なんて不可能です。

世界中誰もが支払いに苦しんだり、これからの支払いが不安だったり、あの人もこの人も、みんなが同じに悩んでいるはずです。
あなただけではないのです。

みんなです。

だったら、今は一旦、一瞬でもいい、不安という観念だけを切り離してみませんか?

ほんの一瞬でもいいんです。

不安の原因がウィルスから別のことにシフトして、何と闘っているのかごちゃごちゃになっているのではないですか?
冷静に考えてみると、私なりに見えてきたことがありました。
それはみんなが誰かの動きを待つだけの日々だからではないのか、ということです。

国が経済政策で手助けしてくれるのを待つとか、
医療が何とかしてくれるのではとか、
誰かの行動待ちにして、思い通りに行かなければイライラしたり、
きっと本来のあなただったらそうはならないような思いで溢れてしまう。

政府や地方自治体、医療関係者の方々も毎日毎日必死で闘って下さっています。
私たちは小さな個人ですから、日々の数字だけを見て、ただ見守ることしかできないと思っていました。

でも、本当にそうなのか深く考えてみたら、自分にはまだできていないことが色々見つかったのです。
待ったり、行動制限しながらでも、できることはあったのだと。
そして私自身に向き合い、不安の原因の多くが先の見えない経済的不安だと理解しました。
多くの方も同じように抱えている不安に対し、できることは何なのか。

それは助け合うことです。

至極至極、人として当たり前のことでした。

繋がりあって、情報を交換して支え合うこと。

それは人間の歴史の本質です。

ただじっと小さくなって与え合うことを取り戻せていない自分を見つけたのです。

今、あなたは誰かの助けとなっていますか?
今後の世界の経済状況は、住をとりまく住宅建築業界にも直結しますから、同じ仲間だけでなく、消費者となる皆さんにも同様に今できることから私なりの視点でお伝えすることが、私が唯一できることだと思います。

前置きが長くなりましたが早速始めます。
まずはお金の確保について。

ここからは具体的に私なりに解釈してお話しすることなので、必ずしも良い結果を生むかはわかりませんが参考になると思われたら実行してみて下さい。
先日も同じ様にママ達に私の思いを投稿しましたが、家族のお金、とかく一つの銀行口座に集中し過ぎな傾向が見られます。

この未曾有の大恐慌とも言える危機をどれだけ回避できるか自己防衛に観点を置いて下さい。
住宅ローンを将来的に組もうと考えらている方は自己資金の保全のために。
住宅ローンを既に抱えてるご家庭は支払いの確保の視点で同様です。

ペイオフ制度によって一つの銀行で1000万円までは保証されるとは言えど、そんな大金、私たちの様な一般家庭にはなかなか現実的な数字ではないと思いますが、分散については強くお勧めします。

せめて銀行をいくつかに分けて保管する、あるいは一部を金や銀などの現物に変換しておく、投資などの商品に関しては小さな金額を分割し、時期も分けながら変換してリスク回避するのも良いでしょう。

ただし、投資信託、ゴールドに関しては今買えば良い、というのではなく、あくまでも分散先の選択肢を知ってもらうための方法の一つに過ぎません。

ゴールドは既に値段も高いです。
他国の情報から見ると、近い将来、国にゴールドを売り渡す制度に変わるかもしれないことが起こるのも前提としなければなりません。

ですから、あくまでも短期間、この事態が収束するまでという考え方における分散管理の視点になります。

投資に関しては今現時点では私はお勧めしておらず、今はキャッシュが生活に必須、という考え方ですので、私の行ったことはこのあとに書いてあります。

そもそも分散する、これはなぜか?

その前に、前提としたい経済の考え方を一つ。
私が払うお金は誰かの収入です。

ですから、誰かの支払いが自分の収入となることをよく理解して頂くことからスタートです。

今、世界経済はウィルスによる景気減退に対応するため、政府と日銀が株式市場に多額の資金を投入しています。
ウィルス問題がなければ、企業は株価が下がるような悪材料はなかったと仮定します。
でも、急に世界全体の株価が暴落しました。
これは企業自体が悪い訳ではなく、人間の不安感から暴落を加速させた実態のない景気後退なのです。
企業に投資して成長させようと思っていた投資家が、ウィルスによって景気が悪くかるかも?と思った不安から、みな一様に株式を売って自国通貨に現金化、ポジション変えをして起きた事柄なのです。

この暴落を止めるために、いうなれば投資家の不安を払拭するために、国や日銀が介入することで元に戻そうとしているのが日銀の金融緩和、資金投入です。
各国とも同じ方法をとっていますよね。

でもこれは国が日銀に借金を増やしている訳で、単に世の中にお札が増えている訳ではありません。
勘違いしがちですが、お札の枚数を増やせば経済が回復する、という単純な訳ではありません。

日銀の積極的な資金投入があって一瞬の落ち着きは見せるものの、今のところ回復の兆しとなるほど効果的に働いていません。
このようなニュースだけ見ると、皆さんの心理状況はどうなると思いますか?
世帯単位で収入が減るかもしれないことで人々は不安になり、財布の紐をより一層締めます。
よってますます消費が滞り、実体経済がより動かなくなってしまうのです。

自分が払うお金が誰かの収入ですから、このサイクルが滞ってしまうことが、ひいては将来的に自分の収入さえも減少させてしまうというしくみです。
みんなが経済活動をできるだけ維持しながら乗り切れば、あるいは経済も回復するかもしれませんが、今は自粛期間も伴いますし、なかなか消費活動も今まで通りに行うのもままならず、危機意識ばかりに皆さん心を奪われがちですからなかなか思うように回復に至りません。

自粛しながらも出来るだけ感染に気をつけながらではありますが、突発的で大量に備蓄するのではなく、段階的に備蓄して経済を回しながら日々備えることが重要です。

そして、分散に話を戻します。
この経済の滞りが金融機関にまで及ぶ懸念も現段階では拭いきれません。
金融封鎖という言葉は、私も聞いたことがありませんでした。
金融封鎖とはお金を下ろす金額に制限がかかったりすることだそうです。
実際日本でも過去に起きたことがあるとのこと。

仮に銀行の預金が封鎖されるとニュースになれば、人々は我先にと銀行に駆けつけ、お金を全額下ろそうと考えるでしょう。

しかしながら、銀行にはそんな多額の資金はありませんから、お金を全額返還させることはできません。
パニックになってからではなく、そういった事態を予測し、食べ物を買うお金が下ろせなくなるということがないよう金融機関にあらかじめ行っておく。

銀行がどうなるかとか、そういう批判でもありません。
今できる安心材料は混雑時は避けて、1ヶ月分など、ある程度の現金も手元にあると安心ですね。
だからといって、現金を多額に保管するのもリスクとなります。

2024年には新札への切り替えとともに、その先にIMFによるデジタル通貨への変換が近い将来待ち受けていますから、手持ち現金の程度については熟慮する必要がありそうです。

今日、年度始めの日銀短観もマイナス発表されました。

さらに、今週発表されるアメリカの雇用統計も、もちろんマイナスの発表がされると予想されますから、相場はかなり荒れて、そのまま景気はどんどん低いところへと世界的に落ちていくのではないかと不安が募ります。
今まで中長期で分散投資をされていた方々は、国債などの債権も既にゼロ金利、安全資産と言えなくなりました。

もちろん、株式、投資信託なども全面的に元本割れリスクを伴ってくる気配です。
ですから、現金に変えられておくことも視野に入れて下さい。
定期預金もこのご時世、金利はないに等しいですから、今は危機回避のために普通預金に戻しておくと良いかもしれません。

円が安全、
ドルが安全、

今は安全資産に絶対がなくなりました。

強いて言えば、自国通貨の円で口座などで分散保管し身を守る。
今はこの円について述べるしかありません。

いつ、どの通貨が価値を下げてしまうのか、全くわかりません。
何が紙切れになるか分からなくなったという時代感です。 

改めて言いますが、私はただの個人で主婦であり、単に皆さんに不安を煽るつもりは全くありません。

ここからは実際に私自身が不安を解消するために行ったことをお話しします。
年度末までに投資信託は全部解約し普通口座へ戻しました。
投資信託は当面の運用資金として小さな金額ではありましたが長年取り置いてきたものでした。

今回、日経平均が16000円台に急落した時、実のところ残高は一時元本割れをしました。
その時、私は冷静に考えることに徹しました。

情報を集めるところからです。

焦って売るのではなく、反動の様子見をして、年度末の安定を見計らってから約定させたため、元本も割れずに小さいながら利益をつけて現金に戻せました。
更に言ってしまうと、安全と言えなくなった子供の学資保険も一旦解約を視野に入れています。

でも、これらをなぜ私が行ったか?

日々上下方向性を見失い、移り変わる相場に対し、自分が恐れを抱いていること、その不安の源をかみ砕いたら、将来のお金に対する不安にフォーカスが向けられているからだと気づいたからです。

そんなに実物がないものに対して不安を抱くくらいなら、今は市場や保険に生活を見据えたお金を置くべきでないのだ、と考えが至ったのです。
現金にしてしまえば仮にしばらく自粛で仕事ができなくても生活の繋ぎ資金に回せます。
気持ちも切り離せて楽になる、と考えて、いちいち悩まずに切り離すことにしました。
そうしたことで心の中のモヤモヤが少しだけ晴れたのです。
この景気感で不安になるくらいなら、きっと体調も悪くなったでしょう。

不安と距離を置いて、今こそ元気にいないとウィルスにも勝てませんし、新たなチャレンジのパワーも湧かなくなってしまうと思いました。
こうして、抱えている不安を一部だけでも一旦取り除いて、次のステップに進めるよう、成長していこうと決めたのです。
だれがどう資産防衛をしているかなんて、隣の芝生は全く見えません。
こういう発信は内容に偏りがあるかと思いますし、家庭によりそれぞれ状況も異なるでしょうから、私自身も何をどうすることが一番かはわかりません。

しかしながら、経済のしくみを知らないまま、できることがあるのにも関わらず、何かを対処できずに困る人がいるより、知っていてもらった上でご自身で判断された結果、現状維持であればそれでいいと思うのです。

いくら時代が進んだと言えど、AIはあなたを助けてはくれません。
小さな1人の個人単位が繋がって、やがて大きなパワーになり、誰かの糧になることも可能だと思うのです。
綺麗事ではなくても、誰かを助けるにはたくさんの方法があるはずです。
ですから私はまず、意を決して情報を発信することにしました。

誰か1人でも知っておくことで備え、いくらかでも皆さんの大切な生活資金を守れたら、不安が少しでも消えたらという思いで綴りました。
目の前の不安が突然だったこと、あまりに大きすぎたことで本質を見失ってしまっていて、誰かのためになるかもしれないことができていなかった自分。
どこもかしこも、何かを奪いあって、次は自分が何かを奪われる様に感じてしまう世の中になっていないだろうか?
それはスーパーの野菜かもしれないし、お金かもしれないですが、少しだけ自身を守るという考え方から離れ、分かち合うという視点で視野を広げてみること。

私もこの1ヶ月以上、新たにお客様にお会いする機会を作ることを極力控えてきました。
土台形成期間に充てているものの、この状態では現場を抱えることはできませんから待機状態です。
家の中で極力自粛生活をしながら、子供達とゆっくり世界の変化を見て、毎日考えてたくさんの情報を精査してきましたのでそれをお伝えした今日です。

この時間があったからこそ私は何をすべきか、どうしたら1人でも多くの人の助けとなれるのか考えられましたので、非常に重要な時間となりました。
資金が守れることは住まいを守ることにもなる。
これからの住まいに希望を膨らませている人たちが夢を叶える資金を失わずに済む。
住まいは人間のホームベースですから、私が実際に行ったことや、情報を発信することが、

分かち合う、
助け合う、

という人間本来のあるべき姿に繋がるよう、身近で大切な人に選択できるこてから伝達し、皆さんと一緒にどうすべきかを見極め、繋げていく。
これが、私なりの

『視野を広げ、今できることから行動する』

1人でも多くの方の手助けになれたらと願うばかりです。

ほんの少しだけでも、方法が見えてくることで不安から逃れることもあるとお伝えしたい。
将来のことは誰もわかりませんが、今できることを冷静に行って、大切な人たちと支え合いながら乗り越えていきたい、そう強く思います。
戦いの相手の本質がウィルスなので、もちろん繋がる、と言っても個別接触による手助けは避けるべきでしょう。

でも、繋がりは目の前にいない相手とでも支え合いが実現できます。

このお店のハンバーグが好きだからまた絶対に食べにこようとか、
このお店のお手頃価格で高品質な洋服をまた買いに来ようとか、
みんなで旅行に行こうとか、

そんな願いをいつも心の片隅に置いて忘れずにいたら、きっと世の中はこのピンチから抜け出せる、そう信じています。
みんながみんなに、お店に、企業に、必ずまた会えるとエールを送りましょう。
もし、私ごときの発信でもいくらかは参考になったと思ってくださる方は大切な方とシェアしてみてください。

2020年度のスタート、
小さな助け合いで多くの人の力になるために。
頑張ろうママたち!
頑張ろうパパたち!
笑おう子供たち!
未来は暗くないと証明するために、私たち大人が1日1日を成長させて大切にしよう!
今回もダラダラと長い文章となりましたが、読んでくださった方に感謝申し上げます。
たくさんの方々へ届いて欲しいメッセージでした。