私はよくプランニングの際にとことん質問をします。
建てたい家はどんなテイストの家具や雑貨を揃えたいか、好きな色合いのテイスト、観葉植物の好みまでとことんです。高速に乗ってIKEAまでリサーチに行きます、
新居には今ある家具を使うのか、新しく買い足すものは何なのか。
家は単に間取りや仕様を決めるだけが家づくりではないと私は考えます。
どこの営業マンもそこまでしないのが現状。
なぜなのか?
それは引き渡した後のお部屋や収納の中は関係のないことだと思っているからです。
営業マンの利益にはならないことは干渉しないのですね。
住宅営業は契約を取って家を引き渡すのが仕事。
確かにそうです。
しかしそれは本当にお客様の目線に立っていることなのでしょうか?
住宅設備や色決めの仕様打ち合わせをたった3回で終わらせる営業ばかりを私は見てきました。
そうしていかないと他の仕事に遅れが出るばかりか、新規契約を取るための営業活動にも支障が出ます。
しかし私はそれに長年違和感を感じていました。
今の私はそんな私のやり方を受け止めてくれた方々の紹介による受注がほとんどだからです。
想いは伝わる。
それが私の信条です。
私がお客様だと反対の立場になって考えた時、こうしてもらえたら嬉しいな、と感じるインスピレーションで動いています。
ですからこんな風に言っていただける一例を挙げてみます。
『新井さん、バリアンテイストにするにはこのクロスにどんなテーブルと椅子が合いますか?』
『新井さん、リビングに見栄えする観葉植物を置きたいんだけど、手間がかからなくて背の高い植物って何が合うと思う?』
『新井さん、予算20万円くらいでゴシックな白家具を揃えたいんですが、どんな家具を選んだらいいですか?』
『新井さんオススメの妻飾りの妻飾りはどんな形?』
ありとあらゆるたくさんです。
もはやハウスメーカーの住宅営業には関係のない分野にも突入です。
面倒臭いと営業マンは思うでしょう。
私にとっては反対にウキウキなのです!
ネットでバリアン家具を探してあげられるのは私がそのお部屋を一番知っているから。
白家具ならやりすぎはダメ!とアドバイス。
メイン家具を引き立てるカーテンや周辺ファブリックの重要性を伝えながらピックアップしてお伝えする。
観葉植物を探しにホームセンターの植物コーナーを回りまくって写真と値段を調べてくる。
時にはIKEAまで高速に乗ってリサーチに行く!
そのお部屋に合う家具や照明器具、ラグ、食器、全部写真に収めて渡して差し上げる!
無駄な労力や無駄な出費だと誰もが思うはずだけど、これが私の家づくりの携わり方。
全国の住宅営業さん、こんな風に聞いていただけて、足を使って頭を使って調べ尽くせていますか?
私のやり方が正しいわけではないとは重々承知です。
でも人間の心の温かさや頑張りは必ず誰かに届く。
だから今の私があるのだと思っています。
これからももっとローなやり方に自信を持って励んで行きたいと思う今日です。