建物の構造上、各所に下がり壁が付くところがあります。一般的に20センチから30センチ天井から下がるのですが、丸くアーチにすることが可能なのはご存知でしょうか?
こちら、実は角度を指定することが可能です。
どうやって丸くするかというと、曲げ合板というものを使って作ります。
すごく難しそうでオプション金額も高くなりそうですが、実はそれほど手間のかかる作業ではないのは消費者側はわかりませんよね。
せっかく作るなら好みの角度を指定したいところです。
この角度が美しく作れるか作れないかで印象はだいぶ違ってきます。
もちろん構造上必要な部分だけでなく、つけたい部分に設置が可能です。
写真では私がプランニングしたお客様宅と、新井家のR壁を集めてみました。
1枚目はキッチンとリビングをつなぐR。20°を指定しました。
2枚目はこちらも新井家のインナーバルコニー。
強めの30°に指定してプロヴァンス感を出しています。
表題写真はお客様宅のバルコニーで約15° です。
バルコニーは注意してください。
横幅で角度に限界があります。
アーチの中心が屋根の下ギリギリ来るようなきつい角度はできないからです。
お客様のイメージに近くなるように近づけますが、横幅が長いバルコニーだとあまり極端な角度は縦の開口が十分に設けられず、狭くなるので設計段階できちんと確認しましょう。
2枚目のような新井家のバルコニーがきつい角度にできるのは、細かいスパンで両サイドに壁があるからなのです。
4枚目は新井家の名物、洞窟収納。こちらは子供達が通り抜けしやすいように45°近いRになっています。
この角度が最大角度です。
こうして比べてみると、イメージがずいぶん変わるのがお分かりになるかと思います。
『下がり壁を丸くアーチにしたい』
というだけでは角度は現場で業者に決められてしまいがちです。
あらかじめお好みを角度のイメージを固めながらのプランニングが大切です。