昨日お客様から嬉しいご報告が届きました!
夕方、50代位の方が訪ねて来たらしいのですが顔も知らない女性。
インターホン越しに話を聞くと、どうやらお家を気に入ったらしく、わざわざ坂戸市から話を聞きに訪ねて来たのだというのです。

最初はうさんくさいセールスなのかと疑って聞いていたお客様。

しかし、どうやら娘夫婦が新築する予定なのだそうで、話を聞いているうちに必死な親心が垣間見れたのだとか。
通りがかる度に気になっていたと言うので、私との家づくりのストーリーを細かく説明差し上げたとのことでした。

私が建てさせていただいたのはもう3年近く前のことです。

7区画分譲のお土地を探し出し、さらに条件を外す交渉をし、当時はまだ売電にもメリットが大きかった全量買取の太陽光パネルが10kw乗っている片流れの家。

一見外観はシンプルに見えるはずです。
しかしシンプルな中にもこの訪問者の方の目に止まった要因は何だったのでしょうか?

容量が大きい産業用クラスの太陽光パネルを屋根に設置するには広い屋根面積が必要です。

効率良くエネルギーを作るためには太陽に向けた角度も大切になりますから、どうしても容量の大きい太陽光を採用したいお家は片流れのシンプルな形になりやすいのです。

このお宅も外から見た形は、他のお家と代わり映えのしないシンプルな家では?と思われるかもしれませんが、私は…

単なる片流れのデザインではなく、あえて南側には窓をほとんど付けないという、少しだけ斬新なプランニング手法を採用しました。
付けたのは小さな窓のみ。

それじゃ暗いのでは?

皆さんそう思われると思いますが、西面にはゆとり空間と遊び心となるパティオを設けることでリビングへの光がうまく入るように操る設計をした点などがポイントです。

反対の境界側である東側には両開きになる大きなオープンウィン。
リビングに隣接の和室からも光を取り入れて暗くならないよう考慮したプランニングのお家なのです。

アクセントにしたパティオもしっかりプライベートを守れる工夫を施しています。

このお家を目に止めてくれ、どうしても話が聞きたかった方がいらしたわけですが、こういった訪問者の方がいきなりのピンポンでいらっしゃるのは今年に入って2回目のこと。

以前、1月の記事でも書きましたが、実は今年に入ってからも私の自宅へのピンポンがありました。

私の自宅はモデルハウスとはいえ、閑静な住宅街にあるため、それは近隣の方全てに周知されていません。

看板はおろか、もちろん近隣の方への広告行為も行なっていないのです。

ですからその時の訪問者の方も、完全に一般宅だと思い込んで我が家へ勇気を出してのピンポンをしてくださった出来事だったのです。

誰かから話を聞きつけて来たわけでもなく、まるで私が建築に携わる人間とは知らず…

まさかまさか、
相談先としてはど真ん中!
珍しい住まいコンサルタントのモデルハウスとは全く知ることもないピンポンでした。

そして今回の2回目はもちろん一般のお客様宅へのピンポン。

ちゃんと私のデザインしたお家を評価して下さる方がいるんだな、と思うと嬉しくなりました。

お客様宅にいらした方も30分ほど話を聞いて坂戸市に帰られたそうですが、ご縁があればぜひそのお方のご相談にも寄り添いたいと思っております。

背筋がピーンと伸びた夕方でした。