先日2月21日に行った『住宅メーカーが絶対に語らない 後悔しない家づくりセミナー』では、たくさんの方にご参加頂きました。

羽生市の広報を見てご参加くださった方が多かったので、まず初めに講演内容を簡単にご説明した際、セミナーの中身をグッと身近に感じていただけたようでした。
ご自身がどの建築会社や商品を選べば良いのか決めかねている方、既に何社かに絞って検討していただいている方、それぞれいらっしゃる中で、業者との間で抱えているお悩みの解決に糸口を見出せるかもしれない、と熱心にうなづきながら聞いてくださったように感じます。

セミナーで注目された2つのポイント

スマイノトリデ事業を起こすキッカケから始まり、私の今までの経験や活動、信念を知っていただいた上で建築業界の裏側に切り込んでいき、特に注目していただいた1つ目の課題は建築会社選びです。
オプションだらけのモデルハウスと、現実に契約できる建物の内容のイメージの差ができてしまいがちなのがいわゆる『標準の間取りと仕様』の部分です。
大手の集まる総合展示場などに行けば、ブランド力や華やかさに憧れを抱き、仮に坪単価70万円とざっくりした値段で言われて驚かれる方も少なくありません。
高額に感じても頑張れば買えるかも…と頭では計算できたとしても、実際見たままのモデルハウスのイメージの仕様にすればさらに想像していた金額では収まらず、追加料金を余儀なくされることはあらかじめ念頭に置く点は特に注意をしながら営業マンに質問することが重要です。
イメージの違いや性能については提示される値段は業者個々で曖昧ですし、相互間の食い違いがないよう、きちんとした細かな説明はなかなかされないことに加え、なかなか知ることができない契約金額の利益分にも触れて建築業界の裏側についてご説明し、どうやって業界に立ち向かうべきか、皆さんに私が持参したパンフレット資料やサンプル部材などを見て頂きながら知っていただきました。

営業マンとの出会いが仕上がりを大きく変える事実

2つ目のポイントは出会いについてです。
お客さまのご希望を一番身近に細かく聞いていくのが営業。ただ、たとえ同じハウスメーカーだとしても知識だけでなく、引き渡し実績の棟数やあるいは社内での立場、決裁権などにもによって同じ金額で同じような建物を請け負ってもらっても全く違うものが出来上がるのが注文住宅です。
金額についても大きな差が生まれてしまうのが現実です。
ただ、消費者サイドとしてはモデルハウスに入れば、はじめて訪れた時に付いた営業がどういう人間かは選べません。
このような場合はどうやればいい出会いを導けるのか、また、消費者が一生をかけて守っていくマイホームを、より満足できるいいものにできるのか、わからないことだらけの中でも取るべき行動や手段については、いくつか実例を挙げさせていただいたので『聞けて参考になった』『もっと詳しく聞いてみたい』とご感想をお寄せ頂きました。

その他、高いだけが安心という考え方より、自分がどんな生活をしたいのかという本来の基本的な希望に気づくことができれば、35年ローンを抱える人生の捉え方として何を選ぶべきかが見えてきます。
安くても安心の家も作れること、『自分ブランド』を作りあげるために目指すべき方向性、また皆さんが一番気になる予算を安くする秘訣なども合わせて抑えていただいたように思います。

夢と現実は違うからここは諦めないと、と思っている方にもこだわりを諦めて欲しくありません。
この予算の中でも考え抜いてやりきった、という家づくりこそが本来あるべきモノづくりであり、建築に関わる消費者と双方をつなぐのお手伝いなのだと皆さんの前でお話ししながら、また、率直なご意見も伺えた中で改めて私自身も再認識することができました。

これからも私の勉強は続いていきます。