先日はサイディング外壁の縦貼りをする際の幕板のご説明でしたが、今回は横貼りを見て下さい。1枚目2枚目が横貼りです。


横なら屋根ギリギリまで幕板を要せず、継ぎ目は入りません。
ただし、まっすぐ目地が入っています。
角のコーナー材にも目地が入るのがお分かりでしょうか?

では3枚目、こちらもよく見るとまっすぐ目地が入っているのですが、目立ちません。
これは外壁が木材風であり、色合いが均一ではなく、まだらになっているためでもあります。

商品の選び方によってこれほどサイディングは差が出ます。

最後に4枚目ですが、こちらは正面がガルバニウム鋼板です。
(右サイドはサイディングの横貼り)

ガルバニウム鋼板は鉄合金の板に金属メッキ加工を施した金属外壁です。
前述してきたような継ぎ目は心配ないのですが、施工に気をつけたいところ。

ガルバニウムは耐久性がとても高く、汚れにくい。
軽量で躯体への負担も少なく、さらにメンテナンスもかからないことで昨今とても人気が高いのですが、金属素材なので、写真のような幅が広い商品ですと、どうしても止め具(釘あるいはビス)部分に歪みが目立ちやすくなります。

ガルバニウム自体は約1ミリに満たない位の薄い商品が多いためで、1枚の横幅が細めの商品なら目立ちにくいです。

現場での板金加工の仕方も含め、施工業者により仕上がりの良し悪しの程度は変わってくると思いますので、採用したい場合は実際に施工された現場を見て確かめに行くことをオススメします。